親子女子会
2012-08-06 Mon 13:33
七月の終わりの休日、旦那と息子が二人でキャンプに行くというので、
対抗策として、娘と二人で女子会を開くことにした。

計画を立てるのが苦手な自分だが、
鍾乳石のごとき遅い成長でも、苦手克服に向け頑張ってみることもあるんだよーと、
プランを立ててみた。

昼間に七宝焼きのアートヴィレッジで二人でネックレス作りをし、
夜は体に悪いものを一杯買い込んで、夜中まで乙女ゲーをして過ごすというもの。

男共がいたら到底出来ないであろうことをやろうというのがこの女子会の意義!

当日、まずは目的地の七宝焼き会館にはバスで行くため、
バス停近くのスーパーまで自転車でゴー!
キャンプ組が車を使っているので、暑くてもそこは我慢だ。
スーパー内のマックでお昼ご飯を食べ、バスの時間ギリギリまで店内で涼む。
バスで目的地近くのバス停まで行ったのだが、
車内では娘が降りる手前でブザーを鳴らす方式を珍しがっていた。
どうやら、全部のバス停に停車すると思っていたらしい。

バス停からが地獄であった。
目的地まで15分ということだったが、女性二人のゆったり歩きで実際には30分近く掛かった。
昼間のじりじり焼きつく太陽を浴びながら、くねくね蛇行する道を歩くのはきつかった。

七宝焼きのネックレス作りは楽しかった。
おそろいの羽のネックレス(1500円)を作ってみた。
シルバーの羽に七宝焼きの染料を筆で乗せていく。
娘は空色からうすい緑、それから白へとグラデーション。
私は墨色から青、最後に白へと滲むグラデーション。
特に娘の色合いは先生にも「これは綺麗に仕上がるよ」と褒めてもらえるほどの出来。
私は染料の盛りが足りなくて、再度盛りなおし。
細かい粒子のキラキラ光る綺麗な染料を筆に取り、金属に乗せていくのは楽しい作業だが、
結局上手くいかなくて娘にちょっと手伝ってもらった。
「最初に中央に乗せて、それを左右に散らすだけだよ」といとも簡単に筆を扱うので感心。
最後にコーティングを先生に施してもらい、小さな箱型の釜?に入れて
二分ほど焼き付けたら完成!
二人とも仕上がりには大満足で、その場で身に着けて自慢しあった。
光を受けるとキラキラときらめくので、とても素敵!

帰りは来た道を戻ってバス停まで行ったが、行きに掛かった時間を見越して早めに出発。
しかし、夕方は風も出てきて昼間の暑さに比べるとしのぎやすく、
歩みも順調で結局は時間が十分ほど余ることに。
そんな時の為に、バス停近くのコンビニまでチェック済みだった私。
コンビニで涼んでバスを待つことが出来た。
自分の立てた計画通りに事が運んだのって、これが初めてかもしれない。

自転車の置いてあるスーパーに戻り、そこで夕飯の買出し。
思いっきり体に悪そうなピザとかスナックとか買い込もうと思っていたが、
お土産コーナーに置いてあったうなぎ茶漬けなるものに目が釘付けに!
四食1000円で夜も朝も二人で食べられるからいいじゃない!
当初の予定とは違って体に良さそうだけど、まぁいっか。

店を出てから、夜遊ぶ乙女ゲー探しにゲーム屋巡り。
二軒目で『三国恋戦記~オトメの兵法~』(PSP版)をゲット!
三国志をベースにした恋愛アドベンチャーだ。
パッケージにも乙女一人に男性十人が描かれており、楽しめそうな予感!
まだ発売されたばかりらしく、初回特典CDなるものも付いてきた。

家に帰ってお風呂に入り、夕飯を食べた後に女子会の締めである乙女ゲー大会に突入。
私はチューハイ、娘にはノンアルコールビールを用意した。
宵っ張りの娘は、夜中まで騒ごうというこの企画に計画当初からノリノリであった。
「修学旅行の時は友達が夜中これからって時に先に寝ちゃったんだよ」と寝ない気満々。
……すまん!母も君の友達と同じく、生理現象には逆らえないタイプで、
旅先でもすぐ寝てしまうのだ。あまり期待されても困る。

さて、三国恋戦記。
PSPをテレビに繋いでテレビ画面でプレイ。
インストールが意外に長くて、なかなか開始出来なくて焦れた。
だが、始めてみるとテキストは丁寧で選択肢も面白く、なかなかに好印象な作り。
「誰を狙う?」「やっぱり、デフォルトっぽい玄徳さんでしょー!」
てな感じで大いに盛り上がってプレイしていたのであるが、
何をどう間違ったのか、気がつけば仲謀軍の参謀、公瑾さんのルートに入りこんでいた!
「まさかの公瑾キター!」「なんで公瑾?なぜ糸目?!」
狐につままれたような出来事だった。
なぜ乙女ゲーに難易度設定があるのか不思議だったが、こういうことだったのだろうか。
意外にフラグ立てが複雑だったようだ。
流されるままに公瑾ルートを進めていったが、
案の定私が途中で眠気に耐えられなくなってしまった。
土偶のように薄目を開けて耐えていたし、娘が何度も振り返って
私が寝ていないか厳しいチェックを掛けてきていたが、
上まぶたと下まぶたが磁石のように引き合うのを止めることは出来なかった。
午前二時くらいまで頑張ったけど。

三国恋戦記はノリと勢いで買ったゲームだったが、
話も面白く、軍議などの問題も楽しいし、
キャラクターも魅力的なのではまってしまった。
私のお気に入りは今のところ雲長さん。
今度は一人で雲長さんルートを堪能するんだ。

思い返せば、充分に堪能しつくした女子会だった。
父子キャンプはどうだったかというと、虫と暑さとの闘いだったらしい。
うん、女子で良かった。
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受け入れられない
2012-08-02 Thu 10:10
自分に近しい人が病気になった時、これまではわりと上手く立ち回ってきたと自負していた。
義母の時、義父の時、そして母の時。
いつも第三者の目で物事を見ることが出来たし、それなりに冷静に判断をしていた。
だからか、私はいつでもそんな対処が出来るものだと勘違いしていた。

無理なこともある。

妹が春頃から調子が悪くなり、本人のしばらく放っておいて欲しいという言葉に
ずっと寄り添ってきたつもりだったが、先月会った時、我慢が出来なくなってしまったのだ。
三月から数えてもう四ヶ月、症状は良くなったり悪くなったりで安定していない。
医者に掛かっている様子もないし、なにより本人がとても辛そうに見える。

ちょっとしたことで感情のコントロールが出来なくなるのが今の妹。
母と三人で出かけている時も、突然一人で距離を空けてみたり、不機嫌になったりする。
本人も辛いと思うのだが、以前の妹を知っている私もその変化に戸惑うばかりだった。
なにより、上手い対処が思いつかない。

母は本人に病院に行くことを勧める気はないという。
嫌われたくないのだ。それは私も同じ。
嫌がっているものを無理に勧めるとそうなる。
でも、一歩踏み出さないと妹自身の為に良くないんじゃないか。
そんな気持ちが抑えきれなくなり、本人にそれをそのままぶつけてしまったのだ。

結果、放っておいて欲しいと繰り返され、
私は色んな感情に耐えられなくなって、その場から走り去ってしまった。

帰りの電車の中では涙が止まらなくなり、これまでの自分を思い返していた。
色んな人のピンチを機転を利かせて救ってきたとドヤ顔していた昔の自分に、
思いっきり右ストレートをぶちかましたくなった。
一番近しい人すら救えないのが現実の自分だ。

もう、何がいいのか、どうしていいのか分からない。

母は私よりも上手く対処出来ていると今では思う。
妹をやんわり気遣うことが出来るし、それだけで安心感を与えることができる。

私は、妹の今の状態を受け入れられていないんだと痛感した。

まずは寄り添って、痛みを分かち合う。そこが大事だろうと思う。
思ってはいるが、実行し続ける自信が持てない。
母の調子が悪かった時、妹が今の私みたいな状態だったが、
私は妹の為にも頑張ろうと立ち回ることが出来たと思う。

今協力すべきは母だが、母の病状は今でこそ安定しているものの、
ストレスが重なるとまたいつ悪くなるか分からない。
負担を掛けるわけにはいかない。

結果、私はしばらく母の通院に付き合わないという選択を取った。
妹は母と二人の時はなんとか上手くやれているみたいなので、
私が加わらない方が気持ちが安定するんじゃないかと思うのだ。

本人も辛いだろうに、私を気遣って後でメールをくれた妹。
私のことは昔と変わらずに大好きだという言葉が綴られており、涙が止まらなくなった。

今はまだ気持ちを整理しきれていないけど、もっとじっくり考えてみたい。
自分はどうするべきか。
母と連絡を取りながら見守りつつ。
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